リサーチ

リサーチ

リカレント教育、感性工学に関する調査研究をご紹介します。

Research

Introducing research on recurrent education and Kansei Engineering.

2026.03.20

博士論文が公開されました

こんにちは。
藤尾です。

2026年3月20日に博士号を取得しました。

論文タイトルは、「リカレント教育における社会人の学びを促すプロセスに関する研究」

人口減少や少子高齢化により、働き手の量的な拡大が見込みにくい現代社会において、社会人の学びを通じて、一人ひとりの能力や可能性を高めていくことの重要性に着目し、研究に取り組みました。

信州大学・金沢大学・富山大学で実施された実践型リカレント教育プログラムの参加者を対象に、社会人が「学び始める」「学び続ける」要素や、リカレント教育を促進するための設計について、感性工学の観点から実証研究しています。

アンケートによる量的分析に加え、インタビューによる質的分析を行い、データだけでは捉えにくい学習者の意識や行動の変化を明らかにしている点も特徴です。

Main Points

①「学び始める」ための要因

社会人が学び始めるには、プログラムのコンセプトを明確に伝えるとともに、学習提供者が「動機強化」と「不安軽減」を同時に行うことが重要であることが示されました。

特に、社会貢献への関心、大学が関与することによる安心感、地域への関心や愛着、実践的な学習内容などが、参加への期待形成と一歩を踏み出す行動につながる要素として確認されました。

②「学び続ける」ための要因

社会人が学び続ける上では、学びを通じて「自分が変わった」「仕事や地域で実践できた」と感じられる「変化の体験」が重要であることが示されました。

また、成長思考は学び続けるための重要な要素であり、こうした「変化の体験」が、成長思考の形成・強化にも寄与することが示唆されました。

③リカレント教育促進のための設計

社会人の学びを促すには、「学び始める」と「学び続ける」を分けて捉えるのではなく、連続した一つのプロセスとして設計することが重要です。

参加前には、プログラムのコンセプトを明確に伝え、動機強化と不安軽減を同時に行うこと、参加後には、変化の体験や実践の場、関係性の継続を通じて学び続ける力を育むことが求められます。

さらに、大学・企業・自治体・地域が連携し、学びを実践につなげる場をつくることが、リカレント教育の促進に有効であると提案しています。

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