新しい働き方を創る

【中間報告】地方都市(長野県)で週4民間企業、週1国立大学で働くと、社会とキャリアにどのような影響が与えられるのか?

新しい働き方LAB報告書の写真新しい働き方を創る

こんにちは。新しい働き方LAB1期生の藤尾です。

今回は前回note (研究計画書)からの進捗を踏まえた中間報告です。

目次

  1. はじめに
  2. 活動内容
  3. 自分自身のキャリアの変化
  4. まとめ

はじめに

画像8

当note記事だけでご理解頂けるように、私の略歴と当研究内容をポイントだけご紹介します(詳細が気になる方は前回note↑をご参照ください)。

【私の略歴】

・2006年 
九州の大学を卒業後、エプソン販売株式会社へ入社、企業向けに情報機器(プリンター・プロジェクターなど)を販売する法人営業に従事(岡山県2年・東京都7年)

・2012年
 働きながら夜間・休日に大学院へ通いMBA (経営学)を修得

・2015年
親会社であるセイコーエプソンへ出向、国内外の販売管理・製品企画に従事

・2018年
中小企業庁・信州大学が実施した「首都圏・大企業で働く人材と地方中小企業をマッチングする事業」へ興味を持ち参加(この時にEPSONは退職)、地方中小企業で新規事業を立ち上げた

・2019年
地方中小企業へ就職、新規事業の責任者を勤めながら、大学の研究員として研究・講義を行う複業スタイルで働き始める

・2021年
大学の特任助教になる(中小企業での業務も継続)

・2021年5月 
新しい働き方LAB1期生となる

画像2

【当研究】

・目的
地方都市でも自分次第で色んな働き方ができることを伝えたい

・背景
現在、地方創生が国の重要課題として挙げられている。コロナ禍によるオンライン化の加速も相まって地方都市での暮らしに興味を持つ人が増えた。一方で、依然として保守的な雰囲気が蔓延している(例:新卒から定年まで1社で勤める、副業は禁止など)。また地方都市でどのような働き方が出来るか知らない首都圏の人も多い。私自身が実践している新しい働き方(週4日民間企業・週1日国立大学で勤務)の実践を情報発信することで、地方都市の働き方・人のマインドを変えたい

・検証したいこと
1)人の意識の変化
私の働き方を情報発信することで、”地方都市で新しい働き方をする”ことに興味を示す人は増えるのか?また要因は何か?

2)自分自身のキャリアの変化
私自身のキャリアにおいてどのような変化が生じたか?(勤務時間、ストレス、習得したスキルなど)

活動内容

画像8

研究計画書に記載した活動内容の中から、すでに実施した「①Twitter・ブログによる情報発信とPV調査」「②アンケート調査」について報告します

①Twitter・ブログによる情報発信とPV調査

結論
オンラインを通じた「地方都市における新しい働き方」の情報発信は、「1)人の意識の変化(地方都市に対する興味関心・認知向上)」に対して有効であった

Twitter:
フォロワー・インプレッション(以下imp )増加
・5月 1,902人(159,303imp)
・6月 2,048名(222,707imp)
・7月 2,242名(417,242imp)

→「新しい働き方LAB」「私の働き方実験」をキーワードに、研究員生を中心に300名以上のフォロワー増加へ繋がり、より多くの人に当研究・私の働き方を知って頂けた

ブログ①個人ブログ:PV減
・5月 総PV:9,291 / 新規ユーザー 718名
・6月 総PV:2,118 / 新規ユーザー 578名
・7月 総PV:993 / 新規ユーザー 449名
→ブログ自体の更新頻度が減ったため減少したと想定される

ブログ②note:フォロワー増
・6月 note開始 フォロワー0名
・8月 フォロワー 61名

→新しい働き方LAB研究員を中心に「地方都市の働き方」「研究内容」に対し肯定的な意見を頂けた

画像4

「②アンケート調査」

結論
・「地方都市における新しい働き方」に興味を示す人は一定数存在した
・「週休3日」「複(副)業OK」など、柔軟な働き方を望む声が多かった

アンケート調査①講義
「地方都市で働く」「新しい働き方(複(副)業,週休3日,在宅勤務など)」に興味を示す学生は一定数存在した

講義内容
・2021年6月に 国立大学法人信州大学 「キャリア形成論I」に外部講師として登壇
・全学部1年生を対象に「新しい働き方を創る」をテーマに講義実施(1.5h×2コマ、参加者:計179名)
・「自分を知る」「社会を意識する」「新しい働き方を創る」の3パートに分けて講義(事前課題:人生曲線シート作成、グループディスカッション:2回実施)
・「地方都市で働く」「複(副)業」「週休3日」「在宅勤務」が最近の働き方のトレンドであることを紹介
・講義に対する感想を集計した結果「複(副)業をしたい・興味がある」と答えた学生が25名(約14%)、「地方都市で働きたい」と答えた学生が13名(約7%)、「週休3日が良い」と答えた学生が10名(約6%)、「在宅勤務で働きたい」と答えた学生が1名(約1%)であった※

※補足:当講義対象が入学して間もない1年生であったことから「そのような働き方があることを初めて知った」という趣旨のコメントが大半であった。潜在ニーズは未知数な部分がある。「就活生」などより具体的に自身の働き方をイメージした学生を対象にすると結果は変わると想定される

ナラティヴインタビュー(学生コメント抜粋)
「週休3日で副業をこなしながらいずれ副業を会社起業へ繋げたい」
「週休3日の企業で大人になってからも学びながら働きたい」
「フリーランスや副業について考える機会を設けたいと思った」
「副業などをし、自由に働いている方たちを知り、楽しそうだなと思いました」

画像5

アンケート調査②Twitter投票
年収よりも時間(週休3日・残業なし)を優先する人が圧倒的に多かった

投票結果

ナラティヴインタビュー(コメント抜粋)​
「この条件なら相当自由に動ける。お金がもっと稼ぎたければ副業頑張る」
「「残業無し」ここ肝心です(笑)」

以上から「高給を稼げるが自由な時間が少ない」よりも「必要なお金を稼げて自由な時間を持ちたい」方が多い結果となりました。

以上、活動内容の報告です。

画像7

自分自身のキャリアの変化

次に自分自身のキャリアの変化として、大企業に勤めていた頃と、今の働き方(週4民間企業、週1国立大学)になっての変化を比較します。

結論
今の働き方の方が、自由でやりがいがあり快適

・勤務時間
大企業:残業月40時間〜
今の働き方:残業なし

・ストレス
大企業:多い(自由がない)
今の働き方:なし(ほぼ自由)

・今の働き方になって習得したスキル(&経験)
新規事業開発・推進、SNSマーケティング、個人事業主として開業、セミナー開催、青色確定申告、副業、学生へ講義、学会で論文発表、論文執筆、地域研究、地域若手社会人向けスキルアップ研修実施、ブログ執筆、SEO対策、YouTube動画作成、オンライン講義、リカレント教育の講師、などなど…。

現在は企業で営利活動に軸に働きながらも、教育や社会貢献に関われている・自由な時間が確保できることにより、満足感が高い状態です。

ただ現在の働き方が出来るのは、大企業で培った「社会人としての基礎」があってのことです。社会人の基礎力を付けるには、教育体制が整った大企業の方が良いと思います。

まとめますと、私個人の意見としては、新卒から10年程度は大企業で社会人の基礎を学び、10年ほどしたらその後の働き方は自分で決めると良いと思います

まとめ

「地方企業の柔軟な雇用体系の設計」×「個人が複業をしやすいサービス・プラットフォームの整備」×「新しい働き方実践者のオンラインを通じた情報発信」が進めば、地方企業と地方都市で暮らしたい個人にとってWIN -WINな関係構築が実現し、地方創生の一助となることが期待される

・「地方都市(長野県)で週4民間企業、週1国立大学で働く」に肯定的な人は一定数存在する
・地方都市の働き方に興味関心を持って頂くためにオンラインによる情報発信は効果的であった
・アンケート結果(講義・WEB)から「柔軟性ある働き方への関心」が高いことが分かった



以上私の自主企画の中間報告となります。

ご覧頂きありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

#新しい働き方LAB #私の働き方実験

コメント

タイトルとURLをコピーしました